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花登さん 麻雀を打つの図

         (花登プロダクション時代)その2A

ある日のこと、花登さんのところへこんちゃんと佐々やんの二人がやってきた。3人連れで遊びに来たのだが、連れの一人は急用を思い出し、途中で帰ったらしい。

「先生とこで麻雀やろか云うて来ましたんや。3人打ちではおもろないし、あんたでけしまへんか」

こんちゃんが、わたしに声をかけてきた。

「わてらの賭けは○○でっせ。やりまへんか」

「あんた、勝ったら儲けもんやがな、やろやろ。な、先生、よろしおまっしゃろ」

佐々やんが調子いいことを言う。

この日は花登さんが借りて間もないマンションで原稿を書く予定で、私は伺っていたのだ。そこへ突然の闖入者である。さすがの先生も佐々やんとこんちゃんに傍で騒がれたのでは仕事にならない。やむなく雀卓を囲むことになった。まだ昼過ぎたばかり。

「気にするな、負けたときは、なんとか考えたる」

との花登さんの言葉で、私も雀卓に座った。

この勝負、花登先生の独り勝ちで終了したと思う。終わって二人がぼやくこと、

「先生にいかれてしもたやないか、だからわて、いやや云うたんや」と、こんちゃん。

「うそつけ、返り討ちにしてまうよっていこ云うたんは誰や」と佐々やん。

稀に見る二人の口喧嘩はおもしろかった。

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